柿は痰の毒である?(石田三成)
写真は先日頂いた柿です。熟して大変美味しかったです♪
戦国時代の歴史ものが好きな私、大河ドラマ「どうする家康」をずっと観ています。先日は山場の一つである関ヶ原の合戦でした。
ドラマに描写は有りませんでしたが、合戦に敗れたあと捉えられた石田三成、処刑前にのどが渇いたので白湯が欲しいと言った所、白湯の代わりに干し柿を与えられたそうです。
すると三成は「柿は痰の毒であるので食べない」と言ったと伝えられています。処刑前に体の心配をする三成の性格を揶揄した言い伝えでもあるかと思いますが、当時から柿は「痰の毒」と考えられていました。
「痰」とは気道の異物を排出するための粘液ですが、体に溜まっている余分な水分と考えられていて、冷えているときに痰ができます。昔から柿は体を冷やす食べ物だと認識されていたという事ですね
現代でも体のしくみは変わらないので、風邪を引いている時や咳が出るときは体が冷える食べ物はよくありません。時々「風邪にはビタミンCがいいからミカンや柿を食べる!」と言って食べる方がいますが、柑橘系の果物も柿も体を冷やすので、風邪で体調が悪いときに食べるものではありません。(元気な時に適量なら良いでしょうね)
関ヶ原の合戦が行われたのは10月末、三成が処刑されたのは11月上旬ですから当時の近畿地方でも寒かったかもしれません。死の瞬間まで命を大事にする三成の真面目な性格とプライドが伺える言い伝えです。
食べ物や飲み物の性質上、温めても加工しても体を冷やす食品というのも有ります。お腹を壊しているときや風邪を引いている時に食べるなら果物ではなく、温かいものにしましょう。